ダウンサイジングターボには向き不向きの運転とシチュエーションがあります
スイフトスポーツ(ZC33S)からターボエンジンになりました。
エンジンはダウンサイジングコンセプトの K14C型 1.4 L直列4気筒直噴ターボ「ブースタージェットエンジン」でエスクードのエンジン(K14C)を専用チューニングしてハイオク化したエンジンになります。
果たして燃費はどんな感じなのでしょうか?
エンジン | 直列4気筒直噴ターボ DOHC |
排気量 | 1,371cc |
エンジン最高出力 | 103kW(140PS/5,500rpm) |
エンジン最大トルク | 230N・m(23.4kgf・m)/2,500~3,500rpm |
燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
様々なところで実燃費インプレッションが上がっているので調べてみました。
カタログ燃費は?
カタログ燃費(JC08モード)
6MT:16.4km/L
6AT:16.2km/L
よくカタログ燃費から何%か引いてといわれますね・・・ちなみに
私が試乗したとき車の平均燃費数は12.8km/Lとディスプレイ表示されていました。
ちなみに燃料はハイオク指定です。
実燃費は?
ネット等で報告されている燃費を総合すると「乗り方によってはカタログ値」が出る。
とのこと。
市街地・街乗り実燃費 | 約12.8km/L |
郊外路実燃費 | 約17.1km/L |
高速道路実燃費 | 約20.3km/L |
なんと郊外と高速でカタログ値を越える燃費が報告されています。
これはダウンサイジングターボというエンジン特性と大きな関わりがあります。
ダウンサイジングターボの特性を理解すれば燃費は伸びる
日本の車市場では燃費と言えば「ハイブリッド車」というイメージがありますが海外(欧州)では燃費と言えば「ダウンサイジングターボ」です。
日本車ではスバルのレヴォーグやトヨタのオーリス、CH-R、日産のスカイライン(ダイムラー製)、ホンダのステップワゴン等に採用されていますが導入例は少ないと言えます、それは日本の道路環境には合わない面があるからです・・・。
ダウンサイジングターボ(コンセプト)とは?
ダウンサイジングコンセプト(downsizing concept)とは、自動車においてターボチャージャーやスーパーチャージャーなどの過給機を使うことにより、従来エンジンと同等の動力性能を確保したまま排気量を小型化し、巡行時の燃費を向上させるエンジン設計コンセプトのことを指す。ダウンサイジングコンセプトはガソリンエンジン、ディーゼルエンジンの両方に適用される。和製英語であり、英語では Engine downsizing という。最近では通常「エンジンのダウンサイジング」などと言われているので注意が必要である。
VWが市場に本格的に導入し始め今や外車では当たり前といえるエンジン方式です、アウディやフォードでは1.0Lターボや0.9Lターボ等のエンジンを市場に送り出しています。
最近はポルシェもダウンサイジングターボエンジンの車をリリースしています。
過給器付きというとパワーを出すため従来では燃費が悪くなるイメージがありますが制御技術等の発達で必要な時に必要なだけのパワーを出すことができるようになり過給器付きは燃費に強いというブレイクスルーに繋がったのです。
欧州で産まれた「欧州のステージに合ったエンジン」といえます。
燃費が伸びやすい環境とは?
燃費報告されている「郊外路実燃費」に近い環境です。
道が広く、平均速度が高く(高いギアで巡航できる)、信号等のストップ&ゴーが少ない。
端的に言うと田舎での運転に向いています。
燃費が伸びない環境とは?
ダウンサイジングターボはストップ&ゴーが多い環境に弱いです。
発進時~巡航に至るまでに過給器を使ってパワーを絞り出す、つまり一番燃費の悪い時を集中して使うので燃費は落ちます。
過給器の良いところ(能力的に)を多く使うのが燃費には悪いという事です。
信号や一旦停止が多い市街の運転には向いていません。
まとめ
実際燃費は良いのか?
運転環境に寄ってはYESです。
ターボ付きエンジンとなったスイフトスポーツ(ZC33S)を燃費良く楽しみたいならストップ&ゴーを減らす努力が必要になります。
ただ・・・この車(エンジン)停止時~巡航までがほんと面白いんですよね(笑
この車を燃費で選ぶという人は少ないかと思います。
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